堅実型
"小さく始めて確かめる"
ITリテラシーに不安がある経営者に、L1から小さく始めてROIを確認しながら階段を上る進め方。
CASE STUDY
株式会社さくら食堂
ラーメン店5店舗 / 従業員36名 / 代表 田村さん(62歳・二代目)
課題
先月の売上がわかるのが2週間後。各店の日報もバラバラで集計が半日仕事
IT状況
AirレジだけPOS導入済(CSV出力可)、日報は紙orLINE、Excelは触れる
性格
失敗したくない、小さく始めたい、数字で見せて
MONTH 0
初回商談 — スコープを最小にして入る
佐藤: 田村さん、今日一番お困りなのはどれですか?
田村: 先月の売上がわかるのが2週間後なんだよ。もっと早く見えないか
佐藤: Airレジ入ってますよね。毎日CSVを投げてもらえれば、翌朝には5店舗の日次売上レポートが出ます。月20万円から
田村: え、そんな小さく始められるの?
MONTH 1-2
L1 MVP構築 — dump/inboxの使い方だけ教える
店長5名に30分のレクチャー。Airレジの日次CSV・手書き日報・売上ノート写真を「適当に放り込む」。CCが /dump-ingest で整理。2週間後、翌朝6時に全店の日次売上サマリーがLINE到着。採用スキル: /sauna-daily-report + /sauna-nippo の汎用化版(弊社の顧客KIWAMI社で稼働中)。
MONTH 3
L1 効果測定 — 数字で信頼を獲得
月次売上の把握: 2週間後 → 翌朝リアルタイム
日報集計時間: 半日/月 → 0分
店長の事務作業: 月15h減(5店舗で月75h削減)
店舗別・曜日別・前年比が一目で見える
田村さん初の経営者レビュー出席「翌朝に数字が来るってこんなに違うのか」
MONTH 6
L1→L2 昇格 — CCが自動提案
CC /scope-upgrade-l2 が自動生成: 「売上×人件費率、売上×食材原価の統合分析を提案。月30万円に改定」田村さん「これだけ効果あったらね」でGo。
MONTH 12
L2 定着 — 経営者の安心感が育つ
AI部長(財務・運営)稼働。月次レビューで「北店の食材原価率が他店より5%高い」→仕入れ見直し。「金曜夜の人件費率が月曜昼の1.8倍」→シフト密度の気づきを提示(シフト自動生成はまだしない)。田村さん「俺の代わりに数字見てくれてるみたいだ」
MONTH 18-24
L2 深化 — 経営者の判断でL3は据え置き
穴リスト12件まで拡大(スタッフ定着・食材ロス・客単価低下等)。1つずつ潰すサイクルが定着。月40万円に改定。L3昇格は「まだ早い」と田村さん判断 → 尊重する。
3年 LTV 試算
1
25万円
300万円
2
40万円
480万円
3
55万円
660万円
合計
—
約1,840万円 (スポット含む)
成功要因
- 最初の効果を数字で見せた(売上把握 2週間→翌朝)
- 経営者の性格に合わせて小さく始めた
- 実証済みスキルから入った(顧客KIWAMI社で稼働中の日次売上・日報集計)
- 昇格判断を経営者に委ねた(押し付けない)
失敗兆候と軌道修正
- 月3で効果出ない → N5整理にループバック
- 店長のダンプ投入が止まる → /dump-scanでフォロー
- 月次レビュー3回欠席 → スコープ縮小検討
意図的に避けたもの: シフト自動生成(弊社の顧客KIWAMI社でも成果未知数)・需要予測(データ量不足)・AIチャット相談(組織AI原則違反)。L1は実証済みスキルのみで構成する。
標準型
"実務基盤から戦略へ"
既にIT投資があり統合が課題の経営者に、L2の部門統合から入り、L3-L4までペース良く進める進め方。
CASE STUDY
株式会社ベルヴィーユ
美容室8店舗 / 従業員72名 / 代表 渡辺さん(43歳・創業経営者)
課題
POSも予約システムも入ってるのにデータが繋がらず判断が遅い
IT状況
ホットペッパーBeauty・Air予約・Airレジ・クラウド会計すでに導入
担当
マシーン層(中堅 山本) → L4で高木へリレー
MONTH 0
初回商談 — 既存投資を活かす提案
山本: 既にPOSと予約システムあるんですよね。繋がってないだけ?
渡辺: そう。だから「今月どうだった?」って聞かないとわからない
山本: それ、AI部長が統合レポート作れます。L2スタートを提案します
MONTH 1
L2 MVP構築 — 4AI部長一括セットアップ
/ecosystem-select で統合計画自動生成。/os-deploy でAI部長4名(統括+財務+営業+人事)を一括セットアップ。月額50万円スタート、初期費用300万円。
MONTH 2
初期ループ1周目 — 欠損発見と仮定前進
欠損: 「スタイリスト別技術売上が取れない」→ CC /gap-detect が [B]仮定前進 を推薦。まず店舗合計で動かし、個人別は3ヶ月後に。渡辺さん合意。
MONTH 3
L2 稼働 — 具体的発見で信頼獲得
AI営業部長「全体売上は前月比+数%。横浜店だけ-数%」(数値は想定例)→新人スタイリスト定着問題を特定(人事部長と連携)。渡辺さん「こういうの欲しかった」
MONTH 6
L2→L3 昇格 — 店長判断支援フェーズへ
穴リスト20件、技術的でない8件消化済み。CC /scope-upgrade-l3 で提案。月額80万円に改定。
MONTH 9
L3 AI部長6名体制 — 現場LIFF配布
施設・品質の2部長追加。各店長にLIFFアプリ配布。スタイリストが日次報告をLIFFから。渡辺さんは月次KPIだけ確認、あとは任せる形に。
MONTH 12
L3→L4 昇格 — 挑戦的領域への突入
CC: 経営判断に必要なKPIの92%が揃いました。
: ただし L4 は当社としても実装中の領域です。
: 『共に作る』形での契約を提案します。
: 担当変更: 山本 → 高木悠哉へバトンタッチ
渡辺: 合意。月額150万円。四半期で評価、L3戻しもOK。
⚠ ベルヴィーユ社は当社として最初期のL4案件。実証データ蓄積中。
3年 LTV 試算 (理論値・L4到達前提)
1
80万円
960万円
2
150万円
1,800万円
3
200万円
2,400万円
合計
—
約5,760万円 (スポット含む)
保守試算 (L3で停滞した場合): 約3,500万円 (月額80-100万円で推移)
L4 は当社も実証中の領域のため、L3 で安定しても事業として成立する設計。
成功要因 (L3までは実証可能)
- 既存IT投資を活かす提案(「ゼロから」を嫌う客)
- L3までの顧客KIWAMI社との共創実績を提示(AI部長6名・LIFF運用)
- L3-L4境界でマシーン層→経営壁打ち層へリレー
- 「横浜店の売上低下」等の具体発見(※数値は想定例)
失敗兆候と軌道修正
- 既存ITのAPI接続失敗 → N3生態系選定に戻る
- 担当リレーで顧客が混乱 → 3ヶ月並走期間設ける
- L4昇格を断られる → L3のまま継続、無理しない
- L4で価値が出ない → L3ダウングレード(契約時明示)
意図的に避けたもの: L4昇格確約・数字の誇張(+3%/-8%は想定例)・出店判断AIの完全自動化・シフト自動生成。L4以降は「共に作る」姿勢を維持。
先進型
"一気に経営OSへ"
野心的経営者と最初から高木が組み、L3スタートで9ヶ月でL4-L5まで到達する進め方。当社にとっても挑戦的な領域。
CASE STUDY
株式会社HERTZ
フィットネスジム12店舗 / 従業員180名 / 代表 木村さん(34歳・IT業界出身)
課題
既存業界をAIで破壊したい、経営を完全にシステム化したい
IT状況
自社開発会員アプリ・Shopify決済・Notion社内ポータル
性格
スタートアップマインド・意思決定速い・投資惜しまない
MONTH 0
初回商談 — 「全部入れる」要求を断る
木村: 御社の温浴の顧客事例(KIWAMI社)の仕組み、全部うちに導入してください
高木: ちょっと待ってください。全部は危険です。L3からスタートしましょう
木村: なぜL5じゃないの?
高木: 取れないデータに基づくAI部長は空回りします。まず現場判断支援から
MONTH 1-2
L3 一気に構築 — 通常の2倍速
/os-deploy でAI部長6名一括、/master-import で全データ投入、LIFF全店展開。2ヶ月でL3稼働開始。月額100万円、初期費用800万円。
MONTH 3
L3 稼働 — 穴リスト30件が初日から
異常検知が週10件以上(※ペースは想定)。CC /gap-detect が戻り/前進/保留を大量判定。木村さん「このペースについていけるのがすごい」
MONTH 5
L3→L4 昇格 — 未実証領域への突入
経営者向け意思決定AI(exec-advisor)を初投入 — 当社としても初の実装。L5に向けた実験場として位置づけ。月額200万円。四半期毎にL4の価値評価、失敗時はL3に戻す条項を契約に明記。
⚠ exec-advisor は実装中の領域。完成品ではない。
MONTH 7
L4 本格稼働 — 共創モードで進行
木村×高木の毎週1時間の戦略セッション。CCが論点と数字を事前整理、高木は壁打ち役。出店候補地の可否をCCがデータ提示、木村さんが最終判断(CCは材料提示まで)。月額250万円。将来の標準価格は未確定。
MONTH 9
L4→L5 突入 — 当社初のL5案件・共創モード
高木: 正直に言うと、L5は弊社の既存顧客(KIWAMI社)でも到達していません。
: HERTZ社が弊社にとって初のL5案件になります。
木村: 資本政策も?
高木: はい。ただ当社も手探りです。共に作る価格なら
木村: やりましょう。月350万円で
⚠ L5 は当社も初。成功・失敗どちらも事例化して学びとする。
3年 LTV 試算 (理論値・L5到達前提)
1
220万円
2,640万円
2
350万円
4,200万円
3
400万円
4,800万円
合計
—
約12,840万円 (スポット含む)
保守試算:
L3 で停滞した場合: 約4,000万円
L4 で定着した場合: 約7,500万円
L5 到達: 約12,840万円 (当社初の到達事例が前提)
成功要因
- 最初から高木本人が担当(L4-L5を見据えた信頼関係)
- 「全部入れる」要求を断る勇気
- L3 までは顧客KIWAMI社との共創で実証済みの移植
- L4-L5 は「共に作る」契約として明示
- 初L5案件を事例化して次の営業資産に
リスクと対応
- 木村の要求に追いつけない → 月次見直し条項
- L4-L5 は当社も手探り → 「共に作る」価格設定
- L4 で行き詰まる可能性 → L3 ダウングレード明示
- L5 未到達でも失敗ではない → L4 定着でも成功事例
- 他顧客への波及大 → 成功・失敗どちらも事例化
意図的に避けたもの: 「L5到達を確約」しない(当社も未到達)・経営判断の完全自動化を約束しない・exec-advisor が「既にある」と言わない(実装中)・具体数字の誇張・「M&A相手を自動選定」等のSF的機能。