CUSTOMER STORIES — THREE PATHS

顧客ストーリー
3つの進め方

どんな顧客にも同じ型を押し付けない。
3つのパターンから選び、ループ・階段・北極星を動かす。
BUSINESS MODEL

弊社 = 顧客と共創して経営OSを作るベンダー

弊社が単独で経営OSを作っているわけではない。
各顧客との共創を通じて、CCスキル・業態テンプレ・標準パッケージが蓄積される。

顧客1号: KIWAMI SAUNA(温浴業)
最も深い実装事例、L3まで稼働中。高木悠哉が担当。北極星の1つとして他顧客に提示可能。
顧客2号: 巧報社(製造業)
第1世代の標準パッケージ実装。モジュールA(表計算型MVP)の起点。
顧客3号以降: 本ストーリーの適用対象
飲食・美容・フィットネス等の新規顧客。既存顧客事例を北極星として提示しつつ共創する。
HONEST DISCLOSURE

L3 までは実証済み、L4以降は共創領域

ストーリーを営業で使う前に、L4-L5 は弊社・顧客KIWAMI社どちらでも未実証 であることを理解する。
数字は想定値、3年LTVは理論値。誇張すれば信頼を失う。

L1 業務自動化(日次売上・日報・在庫・口コミ等) ✓ 顧客KIWAMI社で稼働中
L2 部門横断KPI統合(Airレジ×Airシフト×給与×会計) ✓ 顧客KIWAMI社で稼働中
L3 AI部長6名+AI店長・現場LIFF運用 ○ 顧客KIWAMI社で稼働、定着途中
L4 経営者向け意思決定支援(exec-advisor) ⚠ 弊社・KIWAMI社で実装中
L5 戦略共創(事業戦略・資本政策) ✕ 弊社・KIWAMI社も未到達
営業NG: 「L5到達実績があります」「3年で1.2億円LTV実績」
営業OK: 「L3までは顧客KIWAMI社と共創で実証済み、L4以上は御社と一緒に作ります」
対顧客表現: 「完成商材」ではなく「顧客と共創する進化中のレシピ」として提示
IMPORTANT PREMISE

Level は「階段」ではなく「積層」

上位Levelを買う = 下位Levelも付随して動く。下位が消えるのではなく、新しい関与の深さが積み重なる

A
L1 のみ稼働
軽量立ち上げ
B
L1 + L2 同時稼働
中規模立ち上げ
C
L1 + L2 + L3 同時稼働
大規模立ち上げ

月額の意味: そのLevelまでの積層全体に対する対価。
Level昇格: 新層が追加される(下位は消えない)。
L1 は全顧客共通の基礎層: 勤怠・シフト・日報の自動化は全パターンで動く。
負荷は線形に増えない: L3スタートでも立ち上げ工数は L1スタートの1.3〜1.5倍程度(CCが全工程を吸収)。

DOWNGRADE PATH

ダウングレードも想定内

上位Levelが維持できなくなったら、下位層への撤退を仕組みとして許容する。
これは「失敗」ではなく「力不足の事実認識」として扱う。

L5 → L4戦略共創は諦めるが経営判断支援は維持
L4 → L3経営判断支援は諦めるが現場判断支援は維持
L3 → L2現場判断支援は諦めるが部門統合は維持
L2 → L1部門統合は諦めるが業務自動化は維持
L1 → 解約契約終了・データ引き渡し(マスター/穴リスト/運用ログ/決定ログ)
対顧客コミュニケーションの原則: 責めず・恥じさせず・当社の力量不足として提示する
NG: 「御社の組織が追いつかないので」
OK: 「現状のスピード感では L4 の価値が十分出ていません。一旦 L3 に戻して足場を固め直しましょう。我々の提案の仕方も再検討します」
01 — COMPARISON

3パターン比較一覧

顧客の規模・ITリテラシー・経営者の志向で分岐する3つの進め方。

A
堅実型
B
標準型
C
先進型
スタートLevel
L1 業務自動化
L2 部門統合
L3 現場判断支援
初期月額
15-30万円
30-60万円
60-120万円
12ヶ月到達点
L2 後半
L3-L4 境界
L4-L5
適する顧客
IT弱・確実性重視
既存IT投資あり
野心的・急成長志向
ペース
3-6ヶ月 / Level
3ヶ月 / Level
2-3ヶ月 / Level
リスク
担当層
マシーン層のみ
マシーン→経営壁打ち
最初から経営壁打ち
代表業態
老舗飲食・個人経営
美容・整体・中堅チェーン
フィットネス・温浴・先進業態
3年LTV
1,500-2,500万
3,000-6,000万
6,000-12,000万
A
CONSERVATIVE

堅実型

"小さく始めて確かめる"

ITリテラシーに不安がある経営者に、L1から小さく始めてROIを確認しながら階段を上る進め方。

CASE STUDY

株式会社さくら食堂

ラーメン店5店舗 / 従業員36名 / 代表 田村さん(62歳・二代目)

課題
先月の売上がわかるのが2週間後。各店の日報もバラバラで集計が半日仕事
IT状況
AirレジだけPOS導入済(CSV出力可)、日報は紙orLINE、Excelは触れる
性格
失敗したくない、小さく始めたい、数字で見せて
担当
マシーン層(新卒3年目 佐藤)
MONTH 0
初回商談 — スコープを最小にして入る
佐藤: 田村さん、今日一番お困りなのはどれですか?
田村: 先月の売上がわかるのが2週間後なんだよ。もっと早く見えないか
佐藤: Airレジ入ってますよね。毎日CSVを投げてもらえれば、翌朝には5店舗の日次売上レポートが出ます。月20万円から
田村: え、そんな小さく始められるの?
MONTH 1-2
L1 MVP構築 — dump/inboxの使い方だけ教える
店長5名に30分のレクチャー。Airレジの日次CSV・手書き日報・売上ノート写真を「適当に放り込む」。CCが /dump-ingest で整理。2週間後、翌朝6時に全店の日次売上サマリーがLINE到着。採用スキル: /sauna-daily-report + /sauna-nippo の汎用化版(弊社の顧客KIWAMI社で稼働中)。
MONTH 3
L1 効果測定 — 数字で信頼を獲得
月次売上の把握: 2週間後 → 翌朝リアルタイム
日報集計時間: 半日/月 → 0分
店長の事務作業: 月15h減(5店舗で月75h削減)
店舗別・曜日別・前年比が一目で見える
田村さん初の経営者レビュー出席「翌朝に数字が来るってこんなに違うのか」
MONTH 6
L1→L2 昇格 — CCが自動提案
CC /scope-upgrade-l2 が自動生成: 「売上×人件費率、売上×食材原価の統合分析を提案。月30万円に改定」田村さん「これだけ効果あったらね」でGo。
MONTH 12
L2 定着 — 経営者の安心感が育つ
AI部長(財務・運営)稼働。月次レビューで「北店の食材原価率が他店より5%高い」→仕入れ見直し。「金曜夜の人件費率が月曜昼の1.8倍」→シフト密度の気づきを提示(シフト自動生成はまだしない)。田村さん「俺の代わりに数字見てくれてるみたいだ」
MONTH 18-24
L2 深化 — 経営者の判断でL3は据え置き
穴リスト12件まで拡大(スタッフ定着・食材ロス・客単価低下等)。1つずつ潰すサイクルが定着。月40万円に改定。L3昇格は「まだ早い」と田村さん判断 → 尊重する。

3年 LTV 試算

月額平均
年額
1
25万円
300万円
2
40万円
480万円
3
55万円
660万円
合計
約1,840万円 (スポット含む)

成功要因

  • 最初の効果を数字で見せた(売上把握 2週間→翌朝)
  • 経営者の性格に合わせて小さく始めた
  • 実証済みスキルから入った(顧客KIWAMI社で稼働中の日次売上・日報集計)
  • 昇格判断を経営者に委ねた(押し付けない)

失敗兆候と軌道修正

  • 月3で効果出ない → N5整理にループバック
  • 店長のダンプ投入が止まる → /dump-scanでフォロー
  • 月次レビュー3回欠席 → スコープ縮小検討
意図的に避けたもの: シフト自動生成(弊社の顧客KIWAMI社でも成果未知数)・需要予測(データ量不足)・AIチャット相談(組織AI原則違反)。L1は実証済みスキルのみで構成する。
B
STANDARD

標準型

"実務基盤から戦略へ"

既にIT投資があり統合が課題の経営者に、L2の部門統合から入り、L3-L4までペース良く進める進め方。

CASE STUDY

株式会社ベルヴィーユ

美容室8店舗 / 従業員72名 / 代表 渡辺さん(43歳・創業経営者)

課題
POSも予約システムも入ってるのにデータが繋がらず判断が遅い
IT状況
ホットペッパーBeauty・Air予約・Airレジ・クラウド会計すでに導入
性格
ビジネス書を読む・数字好き・組織的成長志向
担当
マシーン層(中堅 山本) → L4で高木へリレー
MONTH 0
初回商談 — 既存投資を活かす提案
山本: 既にPOSと予約システムあるんですよね。繋がってないだけ?
渡辺: そう。だから「今月どうだった?」って聞かないとわからない
山本: それ、AI部長が統合レポート作れます。L2スタートを提案します
MONTH 1
L2 MVP構築 — 4AI部長一括セットアップ
/ecosystem-select で統合計画自動生成。/os-deploy でAI部長4名(統括+財務+営業+人事)を一括セットアップ。月額50万円スタート、初期費用300万円。
MONTH 2
初期ループ1周目 — 欠損発見と仮定前進
欠損: 「スタイリスト別技術売上が取れない」→ CC /gap-detect が [B]仮定前進 を推薦。まず店舗合計で動かし、個人別は3ヶ月後に。渡辺さん合意。
MONTH 3
L2 稼働 — 具体的発見で信頼獲得
AI営業部長「全体売上は前月比+数%。横浜店だけ-数%」(数値は想定例)→新人スタイリスト定着問題を特定(人事部長と連携)。渡辺さん「こういうの欲しかった」
MONTH 6
L2→L3 昇格 — 店長判断支援フェーズへ
穴リスト20件、技術的でない8件消化済み。CC /scope-upgrade-l3 で提案。月額80万円に改定。
MONTH 9
L3 AI部長6名体制 — 現場LIFF配布
施設・品質の2部長追加。各店長にLIFFアプリ配布。スタイリストが日次報告をLIFFから。渡辺さんは月次KPIだけ確認、あとは任せる形に。
MONTH 12
L3→L4 昇格 — 挑戦的領域への突入
CC: 経営判断に必要なKPIの92%が揃いました。
: ただし L4 は当社としても実装中の領域です。
: 『共に作る』形での契約を提案します。
: 担当変更: 山本 → 高木悠哉へバトンタッチ
渡辺: 合意。月額150万円。四半期で評価、L3戻しもOK。
⚠ ベルヴィーユ社は当社として最初期のL4案件。実証データ蓄積中。

3年 LTV 試算 (理論値・L4到達前提)

月額平均
年額
1
80万円
960万円
2
150万円
1,800万円
3
200万円
2,400万円
合計
約5,760万円 (スポット含む)
保守試算 (L3で停滞した場合): 約3,500万円 (月額80-100万円で推移)
L4 は当社も実証中の領域のため、L3 で安定しても事業として成立する設計。

成功要因 (L3までは実証可能)

  • 既存IT投資を活かす提案(「ゼロから」を嫌う客)
  • L3までの顧客KIWAMI社との共創実績を提示(AI部長6名・LIFF運用)
  • L3-L4境界でマシーン層→経営壁打ち層へリレー
  • 「横浜店の売上低下」等の具体発見(※数値は想定例)

失敗兆候と軌道修正

  • 既存ITのAPI接続失敗 → N3生態系選定に戻る
  • 担当リレーで顧客が混乱 → 3ヶ月並走期間設ける
  • L4昇格を断られる → L3のまま継続、無理しない
  • L4で価値が出ない → L3ダウングレード(契約時明示)
意図的に避けたもの: L4昇格確約・数字の誇張(+3%/-8%は想定例)・出店判断AIの完全自動化・シフト自動生成。L4以降は「共に作る」姿勢を維持。
C
AGGRESSIVE

先進型

"一気に経営OSへ"

野心的経営者と最初から高木が組み、L3スタートで9ヶ月でL4-L5まで到達する進め方。当社にとっても挑戦的な領域。

CASE STUDY

株式会社HERTZ

フィットネスジム12店舗 / 従業員180名 / 代表 木村さん(34歳・IT業界出身)

課題
既存業界をAIで破壊したい、経営を完全にシステム化したい
IT状況
自社開発会員アプリ・Shopify決済・Notion社内ポータル
性格
スタートアップマインド・意思決定速い・投資惜しまない
担当
最初から高木本人
MONTH 0
初回商談 — 「全部入れる」要求を断る
木村: 御社の温浴の顧客事例(KIWAMI社)の仕組み、全部うちに導入してください
高木: ちょっと待ってください。全部は危険です。L3からスタートしましょう
木村: なぜL5じゃないの?
高木: 取れないデータに基づくAI部長は空回りします。まず現場判断支援から
MONTH 1-2
L3 一気に構築 — 通常の2倍速
/os-deploy でAI部長6名一括、/master-import で全データ投入、LIFF全店展開。2ヶ月でL3稼働開始。月額100万円、初期費用800万円。
MONTH 3
L3 稼働 — 穴リスト30件が初日から
異常検知が週10件以上(※ペースは想定)。CC /gap-detect が戻り/前進/保留を大量判定。木村さん「このペースについていけるのがすごい」
MONTH 5
L3→L4 昇格 — 未実証領域への突入
経営者向け意思決定AI(exec-advisor)を初投入 — 当社としても初の実装。L5に向けた実験場として位置づけ。月額200万円。四半期毎にL4の価値評価、失敗時はL3に戻す条項を契約に明記。
⚠ exec-advisor は実装中の領域。完成品ではない。
MONTH 7
L4 本格稼働 — 共創モードで進行
木村×高木の毎週1時間の戦略セッション。CCが論点と数字を事前整理、高木は壁打ち役。出店候補地の可否をCCがデータ提示、木村さんが最終判断(CCは材料提示まで)。月額250万円。将来の標準価格は未確定。
MONTH 9
L4→L5 突入 — 当社初のL5案件・共創モード
高木: 正直に言うと、L5は弊社の既存顧客(KIWAMI社)でも到達していません。
: HERTZ社が弊社にとって初のL5案件になります。
木村: 資本政策も?
高木: はい。ただ当社も手探りです。共に作る価格なら
木村: やりましょう。月350万円で
⚠ L5 は当社も初。成功・失敗どちらも事例化して学びとする。

3年 LTV 試算 (理論値・L5到達前提)

月額平均
年額
1
220万円
2,640万円
2
350万円
4,200万円
3
400万円
4,800万円
合計
約12,840万円 (スポット含む)
保守試算:
L3 で停滞した場合: 約4,000万円
L4 で定着した場合: 約7,500万円
L5 到達: 約12,840万円 (当社初の到達事例が前提)

成功要因

  • 最初から高木本人が担当(L4-L5を見据えた信頼関係)
  • 「全部入れる」要求を断る勇気
  • L3 までは顧客KIWAMI社との共創で実証済みの移植
  • L4-L5 は「共に作る」契約として明示
  • 初L5案件を事例化して次の営業資産に

リスクと対応

  • 木村の要求に追いつけない → 月次見直し条項
  • L4-L5 は当社も手探り → 「共に作る」価格設定
  • L4 で行き詰まる可能性 → L3 ダウングレード明示
  • L5 未到達でも失敗ではない → L4 定着でも成功事例
  • 他顧客への波及大 → 成功・失敗どちらも事例化
意図的に避けたもの: 「L5到達を確約」しない(当社も未到達)・経営判断の完全自動化を約束しない・exec-advisor が「既にある」と言わない(実装中)・具体数字の誇張・「M&A相手を自動選定」等のSF的機能。
05 — DECISION FLOW

判定フロー

初回商談時にCC(/scope-hearing-prep)が4問で判定する。

Q1. 経営者のITリテラシーは?
低(Excel精一杯)パターンA
中〜高(SaaS複数)Q2へ
Q2. 既存IT投資の規模は?
少ない(紙/Excel中心)AorB
POS/予約/会計ありQ3へ
Q3. 経営者の成長志向は?
確実性重視(失敗嫌)パターンB
急成長志向Q4へ
Q4. 予算規模は?
月100万円以下パターンB
月100万円以上可パターンC

⚠ 警告 — 危険な組み合わせ

危険な組み合わせ 理由
ITリテラシー低い × パターンC 組織が追いつかず空中分解
急成長志向 × パターンA 物足りなさで解約
予算少ない × パターンC 初期投資で破綻
経営者が出てこない × パターンC L4以降に進めず行き詰まる

途中でパターン変更はOK。
Aで始めた顧客が渡辺さん化(B昇格)するのは歓迎。
Cで始めたがペースダウンしてB相当になるのも問題ない。
重要なのは現在のパターンをCC(loop-state.json)と担当者が認識していること。